Harukamy's Memoranda

2021年 新年のご挨拶と抱負

あけましておめでとうございます

はるかみです。

日頃ご贔屓のほどまことにありがとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

2020年を振り返って

2020年は私にとっては、結構大きな変化をもたらす年になった。

2019年11月にInflatonを正式に辞任してから(というか、そもそも8月には辞任していたのだが)、かなり紆余曲折があった。 Mimir Yokohamaでの営業活動、開発請負からの破談、転職活動とかなり激動の時間となった。

2020年の2月から5月あたりは、手探りの転職活動でてんやわんやであったが、この頃は体調がよかったことが救いとなった。 その反動か、後半は体調がいまひとつの状態が続き、随分と苦労した。

個人的にはこの流れが非常に大きく、転職活動をしてた前半、今の会社に入社して初の会社員生活をしている後半という感じで、とにかくそうしてやるべきことをこなしていたら1年が終わった、という感じだ。 会社員になれたこと、そして会社員がやれていることはとても大きなことなので、2020年が成果乏しくという印象はないのだが、外から見ればあまり動きがなかったように見えるかもしれない。 ほんとに個人的な感覚でいえば、それこそ無事に入社できた時点で2020年としては大きな成果を挙げられた気持ちで、今年を後悔することはないだろうというレベルであった。

事業成績としては、Mimirは大幅減、ハルカサウンドは変わらず、声優業は微増、雑収入は大幅増(給付金があったため)である。 総収入は去年よりやや減、収支は去年はInflaton関係で大幅な赤字であったから大幅にプラスとなっている。

仕事だけの1年だったな、と思ってしまうが、実際は環境整備という意味では結構色々と動かした。 今の家も2年目となり、環境の整備も進んできた。コンピュータ周りの環境は完成していないが、

  • 傾斜が可能なデスクと後傾姿勢でのマウス操作を可能にするサブデスク、マウスパッド
  • Ryzen7 3700Xを採用する新しいコンピュータ
  • WINcase チェア
  • 防音室とVAD506のフルセット(!!)

とかなりの額を投じて環境を整備した。 理想の環境は2021年中に整備できるかはわからないが(防音室などは3年払いだし)、2020年でかなり進捗したのは事実だ。 そのほかにも、電灯を変更したり、エアコンを買ったり、寝室の環境を整えたり、ウォークマンを買ったり、最新ハイエンドのスマホを買ったり……とかなり環境に投資した1年でもあった。

これは、ここまで「もう駄目」という状態までなっているものを無理やり持ち越していたためで、なんとかしなければいけないものが山ほどあり、だからこのタイミングで壊れるものもたくさんあったので、入れ替えと整備が必要だったという側面もある。新調したという意味でいうとオーブントースターとか1、フライパン2とかもある。

見方を変えると、ここで暮らし、生きていく上で必要なものを揃えたとも言える。ここにくるまで私は(一人暮らしでも)負の継承の非常に大きい暮らしを強いられてきたので、「自分の生活を始めた」という言い方もできる。その意味で、私自身の感覚としては「ようやく人生のスタートラインに立った」という感覚である。 なお、これによって普通に快適に暮らせる環境になってきたが、反面防音室を入れたことで余剰空間がすごく減ったことから、従来普通に配偶者を取れるような家になっていたが、現在は省スペースで生きられる人でないと厳しい感じになっている。秘密基地感とかが好きな人にはいいと思うけども、床にバッファがない。(でも、作ろうと思えばある程度作れる)

だから2020年を通して考えると、仕事と環境整備ばかりだったかな、と思う。 でも、安定した仕事も決まって、環境も整ったから、ここからようやく「自分」というものが考えられる、という感じ。 体調も整えたい。

一方、世間はコロナだった。 私個人の視点でみれば、コロナはかなり大きくプラスに働いた。 Mimirにおける減収の大きな要因になったのは事実だが、その減収は給付金のおかげで結構埋められた。 そして、転職活動で苦しい中だったが、東京への交通費が結構高いため、コロナでリモート面接になったのは交通費が浮いて生存につながった面もあるし、今の会社もコロナで本格的に(今後も含めて)リモート勤務できるようになっているから、体の不安という非常に大きな要素が相当軽減されている。 (つらいときは無理しなくていい、結果が出せればそれでいいという感じで働かせてもらっているので、本当に良い環境だ)

あと、自事業やリモートワークで平日日中に家にいても怪しまれないようになったのは私としては相当大きい。

今のところコロナの負の影響が限定的で(「身近な人」そのものがすごく少ないから具体的な範囲で誰かに影響が出る確率は低いし)、たまたまこのタイミングでコロナだったからうまくやれた、という面があり、全体としてはポジティブだ。 ただし、これ以上の継続がポジティブとは言い難い。外に出られないのはメンタルがやられるタイプなので、2021年もずっとこの感じ、となるとちょっとしんどい。 また、非常に体が弱いので私自身のコロナのリスクが他の人よりも高いという面もある。

2020を振り返ってコロナだったので何もできなかったという人は多いだろう。 それは私もそうなのだが、その割には色々動かした。大きく見れば「準備フェーズ」という言い方もできそうだ。

実感としてはやりたいこと(例えば小説の完結、新曲のリリース、いくつかのソフトウェアリリースなど)が達成できなかったことから、不完全燃焼という面も否めなかった。 以前の私ならとても焦るところだが、最近は着実に積み上げることが大切だということを学んだので、焦らないようにしている。これは大事なことだ。

2020年の主なアクティビティ:

  • 現在の会社に就職 (人生初の会社員)
  • アイデンティティピクチャを制作 (さふぁいあさんによるもの)
  • 0chatリリース
  • Mimir Yokohama サイトリニューアル
  • Stellaの実験インスタンスを設置
  • AURのメンテパッケージをmozc-neologd-utからmozc-neologd-ut(新), mozc-ut-unified, mozc-ut-unified-fullへ
  • PureBuilder Simply JSON/YAMLインデックス対応, 新しいPandocの仕様に対応 (1.8 〜 1.14)
  • PureBuilder Simply Windows対応
  • OneChat リリース
  • OneChat Docker リリース
  • Chienomiのカラースキーマの変更とプチリニューアル・改良
  • ウェブソースドキュメントの公開
  • Twitterデータ解析スクリプトの公開
  • ConoHa WINGのLSAPIの仕様確認と公開
  • メインサーバー(ConoHa VPS)の変更 (再構築)
  • 分散処理スクリプトの開発とVOEZ動画サイトの公開
  • ConoHa Advent Calendar 2020への参加
  • Chienomiへの記事公開、2020年の総数 103
  • B550/3700Xマシンの構築
  • YouTubeでいくつかの動画を公開
  • デスク/チェアを新調
  • スタジオ/ドラム練習環境の構築
  • ポータブルサウンドシステムの再構築
  • OPPO Find X2 Proの導入
  • コミュニケーションゾーニングを変更、メインをTelegramに変更
  • サブサイト(サポートサイト)とプライベートサイトを公開
  • Mimir Yokohamaでリモート授業を開始
  • 連載小説「異世界魔王と神々の籠」エピソード数話執筆
  • 「アルカディアオンライン」のプロローグ、短編「捨ておじさんを拾った女子高生の話」を公開

ここ最近の流れ

基本的に「縮小」である。

そもそも生命的な活動というのは拡大と縮小を繰り返すものだと思うのだが、私の方針もこれに従い拡大路線と縮小路線を繰り返す形になっている。 そして、2017年から関係性を限定する方向に移行していたが、特に2020年後半からより縮小方向にしている。

これは、ポリシーを変更したのではなく、ポリシーを厳密に適用するようになったのである。 既にsubscribeした状態では、ポリシーからブロック対象や解除対象になる場合でも厳密には適用しない傾向があったが、これを厳密に適用するようにした。 このことから、Twitterでのフォロー数や、YouTubeの登録チャンネル数は大きく減ったし、従来は「一応即時対応していた」形だけのつながりの相手に対しては、あくまで自分に余裕があるときに対応するような形に変更した。 また、不適切な振る舞いをしたサービスからの退会も進めた。目立つところとしては、amebaアカウントを消した。 amebaに関しては、何度広告配信をオプトアウトしても送ってくるのをやめないので非常に不快だった(内容も凄まじく不快である)。

LINEを使わなくなったのもそうした流れにある。 非常に不快な広告を押し付けてくるという問題もあって、利用をやめることはずっと検討していたのだが、それとは別の件で許容できないのでやめた。 詳細はChienomiに書いてある

LINEのアカウント自体は残っているが、バックグラウンド通信も通知もモバイルネットワークも禁止しているので、LINEに気づくことは基本的にない。 連絡は基本的にTelegramでとる形にしているが、Telegramアカウントはそうそう教えないので、新しい関係の人はまずはLINEから。 アカウントのハードルとしては e-mail < LINE < Discord < Telegram である。 LINEを大きく落としたので、LINE交換は受け入れやすくなった。(ただし、今は拡大路線ではないので、そんなに受け入れるわけでもない。)

世の中としてもコロナで活動を控えないといけないことから縮小方向の人は多いだろうが、一方で家にいるからこそ色々と手を出したという人もいるだろう。 私は閉じこもる方向で充実をはかっているから、ちょっと消極的に映るかもしれない。

だが、実際のところ「安寧と安定を手にする」というのが下地としてとても大事だと考えているので、「もう不安定なまま、つけば崩れるようなアクションはやめよう」という考えがあり、 しっかりと充実し、安定した状態から次をはじめよう、と考えている。 “「いつも⭕⭕してないと駄目」という考え方は危険であり、しっかりと足元から積み上げていけばやがて大きな成果になる” ということを改めて強く感じたのが2019年のことであったし、これを踏まえて今は内向きに見えようともしっかりと足元を固めていく、という段階であると考えれば、それに何年かかかるのは自然なことだ。

やはり今は腰痛や睡眠障害が大きな問題になっているので、寝具をなんとかするのと、眠りをなんとかするのは優先度の高い課題だと言えそうだ。

2021年の抱負

まず、カクヨムにて連載中の「異世界魔王と神々の籠」を完結させることだろう。

一応、予定としては現在進行中の「春雷」のあとは「紅蓮の暁」「神々の籠」「エピローグ」で終わりになる予定になっている。 元々のペース的には2020年には完結する見込みであったが、2020年はそんなこんなでバタバタしていたのであまり更新することができなかった。 これは優先的にやっていきたいと思っているので、楽しみにしてほしい。

コンピュータ関係では “openstarlight”, “Seaside”, “MailDeliver3” がリリース予定だ。 openstarlightはInflaton Stellaのフルスクラッチで書かれたOSS版、Seasideはグルー言語としての機能を重視したプログラミング言語、MailDeliver3はfetchmail相当の機能を内臓したMDAである。 Seasideは実装が進んでいないが、MailDeliver3とopenstarlightに関しては、どこかで丸一日がーーーっと作業できれば仕上がる感じになっている。

音楽はもともと2017年リリース予定だった新曲をなんとか仕上げたいと思っている。 CeVIO曲で、もうCeVIOが旧型になってしまうので、なんとか2021年中には出したいのだが、優先順位が低く微妙なところだろう。

また、コロナが収束した時期に今度は「拡大路線」に切り替える計画があり、具体的な手段やアプローチなどを検討中だ。 初夏頃にコロナが収まることを予想していたが、ここにきてそれは難しそうだと思う事態になっているので、ここらへんは流動的といったところ。

もちろん、会社のほうでももっと存在感を出していきたい。 会社の業績があまり芳しくないので、開発の立場としては会社躍進の原動力になるようなプロダクトを作っていきたい。 また、まだ用意をうかがいながら恐る恐る進めている部分が大きいので、2021年を通じてもっと私の意思をダイレクトに反映して強力に進められるようにしていきたいとも思っている。 そうすれば、開発はかなりスピードアップするはずだ。

バイクや車については思うところ自体はあるが、コロナという情勢を考えても2021年中に動きはないだろう。 宝くじでも当たれば別だが。

抱負として欠かせないのが減量だろうか。 もう3年ほど言い続けている状態だが、体重増が本当に限界なので、なんとか体調を安定させて本格的に減量に取り組みたい。 忙しさはリモートワークのおかげで許容範囲内になっているので、体調さえ安定すれば取り組めると思う。 メンタルがあまりよくないのは懸念事項だが、これについてはどうすることもできないので、内部的に充実を図って解消するしかないだろう。 従来と比べれば未獲得条件要素は減ったので、実現可能性がしっかりと出てきた。

なお、体調面で言うと、消化器系のダメージがかなり大きく、洒落では済まないレベルになりつつある。 もちろん、これ自体が辛いし、あまり悪化すると生活できなくなるものでもあるが、食道癌のリスクもあることから、改善しなければならない部分である。

また、ここ数年家がとても散らかる傾向にあるので、良好な整理状態を保つことも抱負としたい。これは改善がある程度みられており、期待できそうだ。

まとめると

  1. 会社と事業、そしてコンピュータ活動の鼎立が第一前提
  2. 生活をしっかりと確立したい。その中でフィジカルとメンタルを良好な状態に保つ道筋を立てたい
  3. 小説の執筆はマストでするべきことだと考えている
  4. 将来、特にポストコロナのことをしっかり考えていく
  5. 声優活動も現在と同程度から微増くらいを目指したい
  6. 音楽家であることを忘れられない程度に音楽活動をしていく
  7. 良好な関係を持てる人をもう少し増やしたい

である。

本年もよろしくお願いいたします。

Wrote on:
2021-01-01