Harukamy's Memoranda

ニュルブルクリンク 24時間レース 観戦の手引き 2020

はじめに

SUBARUのこのページがとってもわかりやすい。 その中にあるYouTube動画がまたわかりやすい。

まずはこれを見なくては始まらない。

車両

GT3

世界的に人気のある規格のレーシングカー。 ベースになっているのは世界各国のスーパーカーで、クルマとしてはかなり速い部類に入る。

市販車形状の「箱車」だが、中身は純粋なレーシングカーで、扱いもかなり難しいという。 どれくらい「純粋にレーサー」かというと、超高級車であるベントレー・コンチネンタルのGT3車両はベース車両が2.5t近くあるどっしりした運転手つきのクルマなのに対して、GT3車両は1tほど軽量化されている。

GT3は基本的にプロレーサーが使用する。 ニュルでは「SP9」というクラス名になっている。

メーカー 車両 ひとこと
トヨタ GRスープラ GT3 新型。LCよりクイックでだいぶ速くなったらしい
レクサス LC F GT3 旧型。LCはながーいグラマラスな高級クーペ
日産 GT-R GT3 プライベーターの採用が多い。優勝は難しいが上位進出率はなかなか
BMW M6 GT3 でかい。めちゃくちゃでかい。黄色・グレーのROWEは人気チーム
アウディ R8 LMS 有力チームの採用が多く上位に名を連ねる。ミッドエンジンでかなり速い
メルセデス・ベンツ AMG GT3 安定性の高いフロントエンジンで、トルクがあり強い走り
ポルシェ 911 GT3R プライベーターの採用が多い。リヤエンジンで神経質だがクイックで曲げやすい
フェラーリ 488 GT3 いかついクルマが多いのでフェラーリは優雅でおとなしいクルマに見える。ミッドエンジンで俊敏
ランボルギーニ ウラカン GT3 Evo GT3の中でも幅広なクルマで、ミッドエンジンながらパワーはあるものの曲がるのは苦手な、まさに「猛牛」タイプ
シボレー コルベット 半世紀続けてきたフロントエンジンからミッドエンジンに変更したアメリカの雄。2019の出場はなし
ベントレー コンチネンタルGT3 威圧感ばっちり、巨大な超高級車、ベントレーのレーシングカー。1t近いダイエット。2019の出場はなし
アストンマーティン ヴァンテージGT3 2019年デビューの新型マシン。類似クラスのGTEのほうに力を入れていて、GT3は活躍もいまいち。2019の出場はなく、市販車を改造したSP8クラスに出ていた

SCG003

ジェームズ・グリッケンハウスというアメリカの映画監督が趣味で作ったスーパーカー。 ストリート仕様で260万ドル。

見た目が凄まじくいかつくて、プロトタイプカーのような外見なのですごく目立つ。 一台だけ別規格のマシンが入っているかのように見える。

クラスはオリジナルカーも走れるSP-Xで、競争クラスとしては総合優勝狙い。

マンタ

ドイツのオペル社の1981年に製造された「おしゃれなクーペ」であるマンタベースのレースカー。

毎年出続けている古いクルマにして、頭にふわふわのしっぽをつけた愛くるしいクルマでもあり、ニュル24耐久のマスコットと化している。 レギュレーション的にはもう出場できないクルマだが、特例で出場。「マンタ先輩」と呼ばれ、ものすごく愛されている。

単にレトロな賑やかしというわけでもなく、意外と速い。

なお、1989年デビューの後継車、カリブラもこっそり出場中。

WRX

クルマ好きのイベントにメーカーが全力で殴り込む大人気なさを見せつけるスバルのワークスマシン。 基本的にニュル24耐久に出ているWRXはワークスマシンの1台だけ。

クラスはSP3Tで、アウディTTRS/RS3やフォルクスワーゲン・ゴルフ/シロッコといった2リッターターボのFF勢がライバル。 有力チームがいないだけで、車両的にはホンダ・シビックがめちゃくちゃ速くて恐ろしい存在。 4輪を駆動させるAWDということでライバルに対してたっぷりハンデを負っているが、その分めちゃくちゃ安定しているので過酷なニュルではかなり強い。 特に雨が降ったり荒れるとめちゃくちゃ強い。毎年、スーパーカー勢であるSP8や、スーパーカーのレーシングカー勢であるSP9の間に割り込む速さを見せつけている。

TT-RSでレイダーとLMSという有力チームが出ていて、その前はシロッコで出ていて最強のライバルとなっていたが、両チームが抜けた今はトラブルなく、実力を出し切れば楽勝であるはずだが、ニュルではそれが難しい。

SUPER GTを走る超仲良しの井口・山内、長年スバルのエースを務めるカルロ・ヴァン・ダム、おちゃめなオトナのティム・シュリックの4人がドライバー。

選手

モリゾー

トヨタの社長。

さすがに何かあったら困るのでめちゃくちゃ走るわけではないが、普通に1, 2回走行を担当する。 そして、別に遅くない。

競技進行

ローリングスタート

ペースカー先導による隊列走行からそのままスタートする方式。 一般的にはグリーンシグナルになったら即座に抜いて構わないけれど、日本のSUPER GTではスタートラインを越えるまでは追い越し不可。 フェイントをかけたりできるので先頭が有利。

静止状態からシグナルが 消えたら スタートするスタンディングスタートはフォーミュラレースなどで一般的。

鈴鹿8耐ではピットウォール前にマシンを並べ、スタートシグナルと同時にコースサイドから走ってマシンに飛び乗る「ルマン式スタート」を採用。

黄旗 (イエローフラッグ)

追い越し禁止。

ニュルではコースが非常に長くて過酷で、常に何かしら起きている状態になるので区間ごとにイエローフラッグが出される。 黄旗が2枚振動される場合(ダブルイエロー)、当該区間は60km/hの速度制限がかけられる。

ペナルティ

なんらかの違反に対して課されるもの。

マシンの修復指示が出されるものを除くと、ピットのペナルティエリアでペナルティ時間分停止するか、ピットレーンを通過するかになる。 ピットレーンは速度制限があるため、通過するだけでも結構時間がかかる。

悪質な場合は罰金や出場停止もある。

修復班

マシンのクラッシュによって破壊されたコースを修復する人たち。

レースを進行したままどんどんコースを直していく職人。

回収と修復

観戦

バーベキュー

みんな大好きバーベキュー。

コースサイドがバーベキュースポットになっているあたりはものすごい煙でコースがよく見えないらしい。

お城

ニュルブルクリンクの中央にあるお城のこと。

ニュルカレー

スバルチームが毎年作っている食事。

ニュルで売っているニュルのコースを形どった型でくり抜いたスライスチーズを2枚載せた合挽き肉のカレーライス。

コース

カルーセル

コースの内側半分だけが凄まじい角度になっていてコンクリート敷きになっているコーナー。 遠心力でかなり速く走ることができるが、マシンへの負担が大きいのであえて避けることもある。

石畳コーナーはもうひとつあり、「第二カルーセル」とか「カルーセル小牧」とか呼ばれている。

GPコース

過酷で、クルマの開発に使われることで有名なニュルブルクリンクは「北コース」であり、GPコースは普通にレースイベントで使われる近代的なサーキット。

24時間耐久は両者をくっつけた特殊なレイアウトで行う。 ドライバーはGPコースに戻ってくると、生きて戻ってこれたことに感謝するらしい。

でも実はニュルのGPコースはめちゃくちゃクセの強いコースだったりする。

ベルクヴェルク

長い直線のあとにあるS字コーナー。大事故スポット。

ホーホアイヒェン

フォトスポット。空力がちゃんとしてないとマシンはジャンプし、足回りがしっかりしていないと着地後に死ぬ。

フルーグプラッツ

ジャンピングスポットであり、なおかつ着地するときには右コーナーにアプローチしていないと死ぬ。

その他

ビルシュタイン

サスペンションメーカー。

ニュルブルクリンク24時間レースではコース上に広告としてボードを出しているのだが、なぜか毎年そのボードに突っ込むクルマが出て、破壊されるのが風物詩になっている。

また、車両についているビルシュタインステッカーも割と壊れやすい位置にあることが多く、いつもガムテープで隠れてしまう。 2017年にはガムテープの上に手書きでビルシュタインロゴを書くチームが現れ、ウケていた。

ADAC

正式名称の「ADAC」ってなんぞや、と思うかもしれないが、ドイツ自動車連盟のことである。

観戦の仕方

最近はトヨタがJ Sport制作の番組を流してくれているので、これを観るのが基本。 スバルファンはスバルチームの放送も観る。こちらはディレイでオンボードが流れるものだから、ちょっとマニアックである。多窓で観る人が多い。

スバルの放送はスバルファンとのチャットが楽しい。 日産はピットカメラだが、日産の放送で日産ファンは交流しているようだ。

それ以外であれば海外のストリーミングで英語でチャットしたり、Twitterでハッシュタグを使ってやりとりしたりする。 コミュニーケーションはレースを楽しむために必要な要素だ。

スタートが日本時間の土曜深夜であるため、スタート後はあまり長い時間観るのは難しい。 そのため、眠くなったら小さい音で番組を流したまま仮眠をとるのがお勧め。

なにか大きなことがあったら騒ぎになるのでそれに気づいて目が覚める。 エンジン音とピットフーター(ピヨヨヨヨ)を聞きながら眠るのも24時間耐久の楽しみだ。

お菓子や料理、飲み物の準備も万全にしておくと良い。 何かをしながらというよりはだらだら見ながら過ごすような感じになるので、最高にだらけて過ごせる一日だと思ってもいい。

なお、終盤は全く目を離せない展開になるし、ゴールは日曜日の23時だから翌日のことは計画的に。

Wrote on:
2020-02-23

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